夏のディズニーリゾートは、特別なイベントや開放的な雰囲気で多くの人々に人気です。
しかし、その一方で「夏のディズニーは暑すぎ」「やばい、まるで地獄だ」といった声が聞かれるのも事実です。
あまりの暑さに、せっかくの計画を前にして行きたくないと感じてしまう方もいるかもしれません。
特に、小さなお子様連れの場合、子供の暑さ対策や、万が一ディズニーで熱中症になったらどうしようという不安は尽きないでしょう。
準備不足のまま訪れて、体調を崩して後悔したという話も少なくありません。
この記事では、そんな夏の厳しい暑さを乗り切るためのおすすめ暑さ対策グッズから、具体的な過ごし方まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
この記事で以下のことが分かります。
ポイント
- 夏のディズニーが過酷と言われる具体的な理由
- 本当に役立つ暑さ対策グッズ
- 服装の選び方からパーク内の涼しいスポットまで
必須の暑さ対策!ディズニーの夏を乗り切る方法
- 夏のディズニーが暑すぎてやばい地獄と言われる訳
- 暑さで行きたくないと感じる前の事前準備
- 準備不足で後悔しないための必須知識
- 特に重要な子供の暑さ対策ポイント
夏のディズニーが暑すぎてやばい地獄と言われる訳
夏の東京ディズニーリゾートが「地獄」とまで言われるのには、明確な理由が存在します。
ただ気温が高いだけでなく、パーク特有の環境が体感をさらに厳しいものにしているのです。
まず大きな理由として、地理的条件が挙げられます。
東京ディズニーリゾートは千葉県浦安市の沿岸部に位置しており、海からの湿気を含んだ熱風が直接吹き付けます。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節がうまく機能しなくなるため、気温以上に体力を消耗させます。
これが、ジメジメとした不快な暑さの主な原因です。
次に、パークの構造的な問題があります。
園内の大部分はコンクリートやアスファルトで舗装されており、これが太陽の熱を吸収・蓄積します。
そして、蓄えられた熱が地面から放射される「照り返し」によって、足元からの熱気で全身が包まれるような状態になります。
特にベビーカーに乗っている小さなお子様は、大人よりも地面に近い位置にいるため、この照り返しの影響を強く受けてしまうので注意が必要です。
照り返しに要注意
夏の晴れた日のアスファルトの表面温度は60℃を超えることもあります。
大人よりも身長が低いお子様は、この強烈な照り返しの影響を直接受けやすいため、大人以上にこまめな休憩と水分補給が不可欠です。
さらに、アトラクションやショーの待ち時間も暑さに拍車をかけます。
屋外で長時間並ぶ場合、日差しを遮るものがない場所も少なくありません。
風がなければ空気はよどみ、密集した人々の熱気も相まって、まさにサウナのような環境になることもあります。
これらの要因が重なることで、夏のディズニーは「やばい」「地獄」と表現されるほどの過酷な環境となるのです。
暑さで行きたくないと感じる前の事前準備
夏のディズニーの過酷さを知り、「行くのが少し憂鬱だ…」と感じてしまうかもしれません。
しかし、適切な事前準備を行うことで、体への負担を大幅に軽減し、快適に楽しむことが可能になります。
最も重要な準備は、パークへ行く前日までの体調管理です。
寝不足や疲労が溜まった状態では、熱中症のリスクが格段に高まります。遠方からお越しの方は移動の疲れもあるかと思いますが、前日はできるだけ早く就寝し、十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。
また、当日の朝食をしっかり摂ることも大切です。
汗をかくと水分だけでなく塩分やミネラルも失われるため、朝食でエネルギーと塩分を補給しておくことが、日中のパフォーマンスを維持する鍵となります。
来園前の準備3つのポイント
- 十分な睡眠:前日は夜更かしせず、体力を万全に整える。
- バランスの取れた朝食:エネルギーと塩分をしっかり補給する。
- 持ち物の最終確認:暑さ対策グッズが揃っているかダブルチェックする。
次に、当日のパークでの過ごし方を大まかに計画しておくことも有効です。
例えば、「日差しが最も強い11時から15時の間は、屋内のアトラクションやレストランを中心に回る」「午前中の涼しい時間帯に屋外の人気アトラクションを済ませる」といった計画です。
準備不足で後悔しないための必須知識
夏のディズニーを快適に過ごすためには、暑さ対策グッズを持参するだけでなく、パーク内に用意されているサービスや施設を最大限に活用する「知識」が不可欠です。
これを知っているかどうかで、当日の快適度が大きく変わってきます。
給水スポットとハンドウォッシングエリア
まず、無料で水分補給ができる給水スポット(水飲み場)の場所を把握しておきましょう。
各テーマランド・テーマポートの水飲み場はもちろん、一部のレストランのダイニングエリアやアトラクションの待機列にも設置されています。
持参した水筒やボトルが空になっても、ここで気軽に給水できるので安心です。
暑さをしのげる休憩スポット
日差しが厳しい時間帯は、無理せず屋内で休憩することが重要です。
特に、東京ディズニーシーの「マーメイドラグーン」は、エリア全体が屋内施設となっており、アトラクションやショップ、レストランが揃っているため、涼みながら長時間過ごすのに最適な場所です。
東京ディズニーランドでは、「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」や「プラズマ・レイズ・ダイナー」など、座席数の多いレストランで休憩するのも良いでしょう。
ディズニー・モバイルオーダーを活用しよう
レストランの待ち時間も夏場は体にこたえます。「ディズニー・モバイルオーダー」は、事前にメニューを注文し、指定した時間に受け取れるサービスです。
列に並ぶ時間を短縮できるため、体力の消耗を防ぎ、スムーズに食事と休憩をとることができます。
さらに、夏の間は屋外施設の一部に日差しを避けるための「タープ」が設置されます。
公式サイトで設置場所が公開されているので、事前にチェックしておくと、ちょっとした休憩に役立ちます。
テーブルレストランで休憩をする
夏の暑い日はテーブルレストランで積極的に休憩を取りましょう。
昼間の暑い時間を涼しいレストランで過ごして、夕方に備えるのです。
レストランをうまく活用するにはレストランの優先案内の受付(プライオリティ・シーティング)をしておくといいでしょう。
プライオリティ・シーティングは指定時間にレストランに行くと、優先的に席に案内してもらえるサービスです。
厳密にいうと予約とは違うのですが、ほぼ予約に近いサービスです。
プライオリティ・シーティングで、あらかじめ事前受付を澄ましておいて、レストランを避暑地にしましょう。
特に重要な子供の暑さ対策ポイント
大人が思う以上に、小さなお子様は暑さの影響を受けやすい存在です。
体温調節機能が未熟で、身長が低く地面からの照り返しの影響を強く受けるため、大人以上にきめ細やかな暑さ対策が求められます。
まず服装ですが、通気性と吸湿性に優れた綿素材のTシャツや、速乾性のある機能性素材の服がおすすめです。
汗をかいたらこまめに着替えさせてあげられるよう、着替えは多めに持参しましょう。
陽射しから頭を守る帽子は必須アイテムです。首の後ろも日焼けしやすいため、首筋をカバーできる日よけ付きの帽子を選ぶとさらに安心です。
次に、ベビーカーを利用する場合の注意点です。前述の通り、ベビーカーに乗っている赤ちゃんは地面からの熱を受けやすくなっています。
ベビーカーのシートは熱がこもりやすいので、接触冷感素材のシートや、背中に空間を作って通気性を良くするメッシュ素材のシートを活用するのが効果的です。
また、ベビーカー用の扇風機を取り付けたり、シートに保冷剤を仕込んだりする工夫も役立ちます。
ベビーカーの日よけに注意
日差しを遮ろうとして、ベビーカーの幌(ほろ)をタオルやブランケットで覆ってしまうと、内部に熱がこもり、かえって危険な状態になることがあります。
空気の通り道を必ず確保するようにしてください。
水分補給は、子供が「喉が渇いた」と言う前に行うのが鉄則です。
15〜20分おきに一口でも飲ませるように意識しましょう。
また、シェイブアイスやアイスクリームといった「ひんやりメニュー」を休憩に取り入れると、子供も喜びながらクールダウンできます。
ディズニーランド・ディズニーシー最強の暑さ対策
- おすすめ最強の暑さ対策グッズはこれ
- 氷を入れた保冷ボトルが最強の理由
- 男性も必須!折り畳み日傘の絶大な効果
- 汗拭きシートとタオルの合わせ技
- 熱さまシートの意外な活用法
- 万全な準備で楽しむ暑さ対策ディズニー
おすすめ最強の暑さ対策グッズはこれ
夏のディズニーを快適に過ごすためには、数々の暑さ対策グッズの中から、本当に効果のあるものを厳選して持参することが重要です。
ここでは、必須レベルのアイテムから、あると格段に快適度がアップする便利グッズまで、表形式でご紹介します。
必須度 | グッズ名 | ポイント・選び方 |
---|---|---|
★★★★★ | 保冷ボトル(水筒) | 氷をたくさん入れて持参するのが最強。真空断熱構造のものを選ぶと、夕方まで冷たさが持続します。 |
★★★★★ | 日傘(晴雨兼用) | UVカット率99%以上、遮光率100%のものがおすすめ。体感温度が劇的に変わります。男性も必携です。 |
★★★★★ | タオル・汗拭きシート | 汗を拭く速乾タオルと、体をリフレッシュさせるクールタイプの汗拭きシートの両方があると便利です。 |
★★★★☆ | 帽子 | 通気性の良い素材を選びましょう。首筋を守れるフラップ付きのデザインは特にお子様におすすめです。 |
★★★★☆ | 塩分補給タブレット・飴 | 汗で失われる塩分を手軽に補給できます。水だけを大量に飲むとかえって危険なため、必ず併用しましょう。 |
★★★☆☆ | 携帯扇風機(ハンディファン) | 風がない場所での待ち時間に活躍。ミスト機能付きのものは気化熱でより涼しく感じられます。ただしかさばるのが難点です。 |
★★★☆☆ | 冷却スプレー・熱さまシート | 体に直接吹きかけたり貼ったりして、瞬間的にクールダウンできます。熱さまシートはスマホ冷却にも使えます。 |
★★★☆☆ | 着替え | 汗や水濡れイベントで濡れた際に。特に綿のTシャツは乾きにくいため、着替えがあると快適さが段違いです。 |
これらのグッズを基本とし、ご自身の体力や暑さへの耐性に合わせて、追加のアイテムを検討するのが良いでしょう。
例えば、地面に座ってパレードを待つことが多い方は、熱くなった地面からお尻を守る携帯クッションがあると快適です。
氷を入れた保冷ボトルが最強の理由
数ある暑さ対策グッズの中でも、Dオタの友達が最もおすすめするのが、氷をたっぷり入れた保冷ボトル(真空断熱水筒)です。
なぜペットボトルを凍らせるよりも、保冷ボトルが優れているのでしょうか。
その理由は2つあります。
第一に、圧倒的な保冷力です。高品質な真空断熱ボトルであれば、朝に入れた氷が夕方まで溶けずに残っていることも珍しくありません。
これにより、いつでもキンキンに冷えた飲み物で体を内側からクールダウンさせることができます。
凍らせたペットボトルは、炎天下では数時間で溶けてぬるくなってしまいますが、保冷ボトルならその心配がありません。
第二に、補充が容易であるという点です。
前述の通り、パーク内には無料で利用できる給水スポットが多数あります。
ボトルの中の飲み物がなくなっても、氷さえ残っていれば、給水スポットで水を注ぐだけで、すぐに冷たい飲み物を復活させることができます。
これにより、パーク内で何度も高いペットボトル飲料を買う必要がなくなり、経済的なメリットも生まれます。
豆知識:レストランでの氷の提供
あまり知られていませんが、一部のレストランでは、ドリンクを注文する際に「氷を多めにください」とお願いしたり、状況によってはカップに氷だけを提供してもらえたりする場合があります。
ボトルの氷が溶けてしまった際の最終手段として覚えておくと良いかもしれません。
(※混雑状況や店舗の方針により対応は異なります)
男性も必須!折り畳み日傘の絶大な効果
「日傘は女性が使うもの」というイメージは、もはや過去のものです。
夏の過酷なディズニーリゾートにおいては、性別を問わず、全ての人にとって日傘は必須アイテムと言えます。
その理由は、日傘がもたらす絶大な効果にあります。
最大のメリットは、直射日光を物理的に遮断することによる体感温度の低下です。
日傘をさすだけで、自分だけの「日陰」を作り出すことができます。
国立環境研究所の日傘利用による効果の定量的検証によると、帽子だけの場合と比較して、日傘を使用すると頭部の温度上昇を大幅に抑制できることが示されています。
これは、熱中症の予防に直結する非常に重要な効果です。
やっぱり日傘をさしている時とそうでない時は全然ちがいますね
また、紫外線(UV)から肌を守る効果も見逃せません。
日焼けは単に肌が黒くなるだけでなく、皮膚へのダメージであり、体力を消耗させる原因にもなります。
最近の日傘はUVカット率99.9%や遮光率100%といった高機能な製品が多く、男女問わず使えるシンプルなデザインのものも増えています。
アトラクションに乗る際など、使わないときはコンパクトに収納できる折り畳みタイプがパークでは特に便利です。
汗拭きシートとタオルの合わせ技
夏のパークでかく大量の汗は、不快なだけでなく、あせもなどの肌トラブルや、汗が乾く際の気化熱で体温を奪われすぎて体調を崩す原因にもなります。
この汗対策として有効なのが、タオルと汗拭きシートです。
多くの方は、汗をかいたら直接汗拭きシートで拭いているかもしれません。
もちろんそれでもスッキリしますが、より効果的で肌にも優しい使い方があります。
それは、「まず乾いたタオルで大粒の汗をしっかり押さえるように拭き取り、その後に汗拭きシートで仕上げる」方法です。
汗で肌が濡れた状態でシートを使うと、シートに含まれる清涼成分(メントールなど)が汗で薄まってしまい、効果が半減してしまいます。
先にタオルで水分を取り除くことで、清涼成分が直接肌に届き、スッキリとした感覚が長持ちします。
熱さまシートの意外な活用法
「熱さまシート」や「冷えピタ」といった冷却ジェルシートは、発熱時のおでこに貼るイメージが強いですが、夏のディズニーでは体を冷やすための便利なアイテムとして活躍します。
しかし、意外な活用法として、スマートフォンの熱暴走対策にも非常に有効なのです。
夏の炎天下では、人間だけでなくスマートフォンも熱中症になります。
公式アプリでの待ち時間チェック、写真や動画の撮影、モバイルオーダーの利用など、パークでスマートフォンはフル稼働します。
強い日差しと高い気温、連続使用による負荷で、本体が異常に熱くなる「熱暴走」を起こしやすくなります。
熱暴走が起こると、動作が極端に遅くなったり、カメラが起動しなくなったり、最悪の場合は電源が落ちてしまうことも。
そんな緊急事態に、冷却ジェルシートが役立ちます。
スマートフォンの背面に冷却ジェルシートを1枚貼るだけで、本体の熱を吸収してくれます。
動作が不安定になった際の応急処置として、非常に効果的ですよ。
冷却ジェルシートの活用術
- 人体への使用:首の後ろ、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所に貼ると、効率的に体を冷やすことができます。
- スマートフォンへの使用:本体が熱くなってきたと感じたら、背面に直接貼り付けます。カメラ部分を避けて貼るのがポイントです。
このように、冷却ジェルシートは本来の用途に加え、現代のパーク体験に不可欠なスマートフォンの熱対策という重要な役割も果たしてくれます。
ポーチに数枚忍ばせておけば、自分自身とスマートフォンの両方を熱から守る、一石二鳥のお守りアイテムとなるでしょう。
万全な準備で楽しむ暑さ対策 ディズニー
夏の東京ディズニーリゾートを最大限に楽しむためには、事前の準備と当日の工夫が全てです。この記事で解説したポイントを最後にまとめます。
- 夏のディズニーは海からの湿気とアスファルトの照り返しで過酷な暑さになる
- 熱中症を防ぐため、前日の十分な睡眠と当日の朝食は必須
- パーク内の給水スポットや屋内施設、日陰を計画的に利用する
- 体調不良を感じたら無理せず、すぐにキャストに助けを求める
- 子供は大人以上に暑さの影響を受けやすいため特別な配慮が必要
- 最強の持ち物は氷をたっぷり入れた真空断熱の保冷ボトル
- 保冷ボトルは給水所で水を補充すれば一日中冷たい飲み物が楽しめる
- 日傘は男女問わず必携で、体感温度を劇的に下げる効果がある
- タオルで汗を拭き取ってから汗拭きシートを使うと清涼感が持続する
- 冷却ジェルシートは首筋などを冷やすほか、スマホの熱暴走対策にも有効
- 服装は通気性と速乾性に優れた素材を選ぶ
- ベビーカーは照り返し対策として冷感シートなどを活用する
- レストランはモバイルオーダーを活用して待ち時間を短縮する
- マーメイドラグーンなどの屋内施設は最高のクールスポット
- これらの対策を万全に行い、夏の特別なパーク体験を心から楽しむ